帰宅途中、ふと横を見ると線路内で軽自動車が止まっている。
不審に思って近くに行ってみると、右前輪が踏切の路面から脱輪している。
大変だと思って運転していた女性に、ハンドル思い切りきってアクセル踏んでみて
と言ったが、脱輪したタイヤが密着していてハンドルが切れない状態。
踏切の場所は右方向が駅で見通せるため、駅に停まった電車が突っ込んでくることは
なさそうだが、反対方向は緩いカーブになっていて見通せない状況。
このまま電車が突っ込んでくると大惨事に。駅の方向を見たがホームに人影はなく
こちらの状況を伝えることはできない。非常ボタンを押そうと思って探したけど無い!!

どうやら大きな踏切にしか無いみたい。
とりあえず、隣の踏切を探そうとカーブの方向に走る。
隣の踏切ははるか遠くで、しかもあるかどうかわからない。(後日確認すると無かった)
電車は来ていないようなので、最悪車の発炎筒を使おうと思って車へ戻ることにする。
するとバタバタ走り回っている自分に異変を感じたのか、横にある工場から人がワラワラ
湧いてきて、車を持ち上げようとしてくれていた。
駅の方向を見ると電車が来ていて、たぶんわかるだろうと思ったが、大きく手を降って
✕マークを出しておいた。
そうこうしているうちに車が持ち上がり、無事脱出することができた。
しかし、後から冷静になって考えてみると自分の行動が間違っていたことに気がついた。
最初にやらないといけなかったことは、大声で助けを呼ぶことだった。
人を呼べば車を持ち上げることも可能だったろうし、駅に連絡することも可能だったろう。
非常ボタンがなくても、近くの駅に電話すれば解決することだったろうし。
まあ、半分パニック状態だったので仕方がないとは思う。次回は頑張ろう。
数日経って見てみると、踏切の舗装がきれいになっていた。危険な状態だったのは
間違いない。
